「少し迷惑をかけてみる」ことで人生が変わる|『「自己肯定感低めの人」のための本』感想(後編)

本紹介

こんにちは!かいりおです 🌱

このブログでは、実際に僕が読んだ本の感想を中心に発信しています。

「何かに挑戦したい」と思っているあなたが、最初の一歩を踏み出せるようなきっかけを届けたい――そんな想いを込めて運営しています。

新しいことに挑戦したい方の背中を、そっと押せるようなブログを目指しています。

今回は後編!

それではさっそくぅぅ、やっていきまshow!👉

前編では、「ノイズ」に気づくことや「完璧じゃなくてもいい」という考え方が心を軽くしてくれることを紹介しました。

後編ではさらに一歩踏み込んで、「自己肯定感を高める努力」から自由になるための実践的な方法や、僕自身の生活への取り入れ方について書いていきます。


「いい人でいよう」とするほど、苦しくなる

僕は昔から「相手に嫌われたくない」と思って、人に合わせるクセがあります。

委託ドライバーとして働くようになってからも、「時間通りじゃないと迷惑をかけてしまう」「お客さんに失礼があってはいけない」と、常にプレッシャーを感じていました。

でも、この本を読んで驚いたのが、

「いい人でいようとすること」が、自分を苦しめる原因になる。

という指摘でした。

え? いい人って良いことじゃないの? と思いました。

でも読み進めて納得。

“嫌われないように”という考えの裏には、「ありのままの自分ではダメだ」という思いがある。

それが無意識のノイズとなって、自己肯定感を奪っていくんです。


「嫌な奴」になってみる勇気

この本の中でも特に刺さったのが、

「あえて少し“嫌な奴”になってみる」

という提案でした。

これは「人を傷つけろ」ということではありません。

むしろ、「人に合わせすぎて自分をすり減らすより、少しだけ自己中になってもいいよ」というメッセージなんです。

僕は以前、仕事中に「この荷物大きいので、お願いしてもいいですか」と、社員のドライバーさんに頼んでみたことがあります。

いつもなら「迷惑かけたら悪いな」と思って我慢していたのに。

結果、その日は精神的にとてもラクでした。

相手も「全然いいよ」と笑ってくれて、むしろ関係性が良くなった気がします。

嫌われる勇気=信頼されるきっかけになる。

これは、僕にとって新しい人間関係のスタートでした。


「できなかった自分」も肯定してみる

副業に挑戦したときもそうでした。

LINEスタンプを作ったり、Instagramを運用していた頃、「結果を出さなきゃ意味がない」「続けられなかったら自分はダメだ」と思っていました。

でも今振り返ると、それって“自己否定”の塊なんですよね。

本書にはこんな言葉があります。

「うまくいかなかった過去」は、ダメな証拠ではなく、“挑戦した証拠”である。

この視点をもらえただけで、過去の自分を責める気持ちがスーッと消えていきました。

やってみた。うまくいかなかった。でも、それでいい。

この感覚は、努力や成果に縛られがちな僕たちにとって、大切な心の支えになるはずです。


「自己肯定感を高めよう」としないことが大事

自己肯定感が低いと、「もっと自信をつけなきゃ」「自己肯定感を上げたい」と思いがちです。

でも、著者の山根さんはあえてこう言います。

「自己肯定感を高めよう」としなくていい。

自己肯定感は「育てるもの」ではなく、「もともとあるものに気づくこと」だと。

だからこそ必要なのは、「ノイズを減らすこと」。

そのためには、無理やりポジティブになるよりも、

  • ネガティブな感情に「ダメ出し」しない
  • 不安やモヤモヤも「いていい」と思う
  • 「ありのまま」を受け入れる練習をする

ことのほうが、よっぽど大事なんですよね。

心のクセは“矯正”ではなく“理解”から始まる

心のクセ、あなたは気づいていますか?

本書では、「心のクセは直せる」と書かれていますが、著者はそれを“矯正”するというより、“まず理解する”ことが大切だと語っています。

僕自身のクセは、「自分で全部なんとかしなきゃ」と抱え込みすぎること。

これは、家庭環境にも起因していると思います。

小5で親が離婚して以降、どこかで「僕がしっかりしないといけない」と思っていました。

でも、それが長年のうちに、「人に頼るのは甘え」「弱さを見せたら負け」という強迫観念になっていたんです。

この本を読んで、その思考がノイズであり、クセであると知ったとき、ようやく「手放してもいいんだ」と思えました。

自分を理解することが、変化の第一歩。

クセを“矯正”するのではなく、“対話”する姿勢を持つだけで、心はずっと軽くなります。

「情報を疑う」姿勢が、自分を守るという気づき

本書には、「どんな情報も疑ってみる姿勢が必要」という一文があります。

この一文を読んで、僕は過去の苦い経験を思い出しました。

そう、出会い系アプリでマルチに引っかかったときのことです。

「こんなに稼げる」「これからの時代はこれだよ」と自信満々に語る相手の言葉に、まったく疑問を持たずに乗っかってしまった。

その結果、金も時間も失って、ただ虚しさだけが残りました。

あのとき、「自分で考える」「情報を疑う」という習慣があれば、違った未来になっていたかもしれません。

SNSやネット、職場や家族──いろんなところから日々押し寄せる情報。

それらをすべて鵜呑みにするのではなく、「これは自分にとって本当に必要か?」と一歩引いて見る視点。

それが、自分を守り、自分らしい人生をつくる武器になるのだと、本書は教えてくれました。


日常でできる「自己肯定感の再起動」方法

本書には、毎日できる自己肯定感の回復方法も書かれています。

僕が実際に試してみて効果を感じたものをいくつか紹介します。

① 感情を書き出す

感情を言語化すると、脳がノイズを整理しやすくなります。僕は毎朝のひとり時間に、「昨日イラッとしたこと」「不安に思っていること」を箇条書きにしてノートに書いています。

書き出すことで、感情が落ち着いていきます。

② 「今日、自分に優しくできたこと」を1つ探す

これは自己肯定感を回復させるのにとても効果的です。

たとえば、

  • 無理して人に合わせずに断れた
  • 焦っていたけど、深呼吸して落ち着けた
  • 寝る前に「今日もおつかれさま」と言う

こんな些細なことでも、「自分を大切にできたな」と感じると、自信につながっていきます。


自分に“ちょっと優しく”してみませんか?

この記事を読んでくれているあなたへ。

もし今、何かに失敗していたり、人間関係に疲れていたり、自分を責めてしまっているなら──

まずは「自分にちょっと優しくする時間」を取ってみてください。

それは、

  • 30分早起きして、コーヒーをゆっくり飲む
  • ネガティブな自分に「それでいいよ」と言ってあげる
  • 無理して頑張らない選択をしてみる

といった、ほんの小さな行動です。

その小さな一歩が、あなたの中に「自己肯定感の種」を育ててくれます。


「自己肯定感が低くても、いいじゃん」

この本を読んで、僕はようやくそう思えるようになりました。

自己肯定感が低くてもいい。

それを否定するんじゃなく、ありのままの自分を受け入れること。

それができたとき、心が少しだけ自由になれるんです。

頑張らなくてもいいうまくやらなくてもいい人に迷惑をかけてもいい

それでもあなたには、生きる価値がある。

そう教えてくれる、やさしくて温かい一冊です。


最後に──読んだあと、ほっと安心できる本です

『「自己肯定感低めの人」のための本』は、読んだあと、スッと肩の力が抜けて「なんだか安心できた」と感じる一冊です。

自己啓発というより、“心の保健室”のような存在。

自己否定や不安に悩む人にとって、そっと寄り添ってくれる本だと思います。

僕はこれからも、自分を責めそうになったら、この本を開くつもりです。

あなたも、疲れたとき、迷ったときに、ぜひこの本を手に取ってみてください。

きっと心のどこかが、あたたかくなるはずです。

今回はこんな感じで終わろうと思います!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました🙇‍♂️

でたまた 🌱

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