こんにちは!かいりおです!
今回は、 せきしろさんの たとえる技術 を僕なりの感想を書いていきたいと思います!
今回も下記の学びから感じたことを述べていこうと思います!
・似た色を探す
・例えることで情報を共有することができる
・視点を変えて例える
・例えることでオリジナリティを生むことができる
・感情を例えることでより相手に伝わる
『たとえる技術』を読んで──言葉に感情と景色をのせる力
僕は普段から文章を書く仕事をしているわけではありませんが、人と話すときやSNSで何かを伝えたいとき、「うまく伝わらないな」と感じることがよくあります。そんなときに出会ったのが、せきしろさんの著書『たとえる技術』でした。
この本は、タイトルの通り「例えること」に焦点を当てた内容で、シンプルながら深い気づきがたくさん詰まっていました。読み進めるうちに、例える力があるだけで言葉の伝達力や表現力が格段に上がることに気づき、まさに目から鱗でした。
色を「似た色」で説明するという発想
最初に心に残ったのは、「似た色を探す」という考え方です。たとえば「赤」と一言で言っても、朱色、ワインレッド、サーモンピンクなど、微妙に違う赤があります。これを「夕焼けの赤」「朝焼け前の空の赤」といった具合に、他のものに例えて伝えるだけで、受け手の頭の中には具体的なイメージが生まれます。
僕自身、カフェで出された紅茶の色を「まるで雨上がりのアスファルトみたいな色」と例えた友人の言葉が今でも忘れられません。普通なら「濃い茶色」と言うところを、風景に結びつけて言うことで、色に感情や雰囲気が宿るのです。
例えは「情報共有」の橋渡し
本書では、例えることが「情報を共有する手段」になるという話も印象的でした。たとえば「この人は仕事が速い」と言ってもピンと来ませんが、「この人はまるでプリンターのように正確で早い」と例えると、一気に具体的なイメージが湧きます。抽象的な「すごい」ではなく、視覚的な例えを挟むことで、情報が共有されるという経験でした。
視点を変えると例えも変わる
また、視点を変えることでまったく違う例えが生まれるというのも、本書で学んだ大きなポイントでした。たとえば、雨の日の電車の混雑を、「蒸気がたまった圧力鍋のようだ」と例えるのと、「雨宿りしているカエルたちが押し合っているよう」と例えるのとでは、伝わる雰囲気がまるで違います。
これは日常のどんな場面でも応用できます。たとえば子育て中の友人が「毎日が戦争のよう」と言ったとき、「それって、毎朝全員で戦闘準備する戦隊ヒーローの基地みたいな感じ?」と返したところ、笑いながら「そうそう!」と共感してくれたことがありました。視点をずらすことで、重い話題も軽やかに共有できるのが例えの力です。
オリジナリティは「たとえ」から生まれる
今の時代、SNSやブログで誰もが発信する中で、「どうすれば自分らしい表現になるか?」と悩むことがあります。でも、せきしろさんは「たとえることがオリジナリティになる」と言います。確かに、同じ景色を見ていても、例え方一つでまったく違う世界を見せることができます。
たとえば、春の桜を「ピンクの絨毯」と例えるのはよくある表現ですが、「人生のエンターキーみたいな桜」と言われたら、ドキッとしませんか? 「ここから何かが始まる感じがする」という意味での例えですが、こんな言い回しを聞くと、その人の感性が透けて見える気がします。
僕自身も最近、通勤途中に見かける工事現場を「眠たい朝を強引に起こしてくるドリルみたいな音」と例えることで、単なる騒音ではなく“日常の目覚まし”のような存在として捉え直せるようになりました。
感情を例えることで、もっと伝わる
最後に、本書で一番胸に刺さったのが「感情をたとえることで、より相手に伝わる」という部分です。喜び、怒り、悲しみ、焦り——こういった感情は、ただ「嬉しい」や「つらい」と言うだけでは、なかなか他人に伝わりません。
たとえば僕が失恋したとき、「胸が苦しい」ではなく、「心の中に誰も乗っていない観覧車が静かに回っている感じ」と例えたら、友人が「あ、それは切ないね」としみじみ言ってくれました。感情を風景や音、動作に例えることで、相手の心にまで届くんだと実感した瞬間でした。
読んでくれているあなたへ——今日からできる「たとえ」の実践
この本を読んで、僕は普段の会話や文章の中で、少しずつでも例えを意識するようになりました。最初は難しく感じるかもしれませんが、コツは「五感で感じたことを別のもので言い直す」こと。目で見たことを音に、感情を風景に、時間を味に置き換えてみると、面白い表現がどんどん出てきます。
たとえば今日、家を出たときの空気を「冷蔵庫を開けたときのひやっと感」と言ってみるだけで、ありきたりな天気の話がちょっと面白くなります。こういう小さな例えの積み重ねが、あなたの言葉に魅力と個性を与えてくれるはずです。
もしあなたが今、人とのコミュニケーションや表現に悩んでいるなら、まずは身の回りの「何か」を別の「何か」に置き換えてみてください。難しく考えず、思いついたままで大丈夫。言葉の面白さにきっと気づけるはずです。
今回はこんな感じで終わろうと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました🙇♂️
でたまた!

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